被災地支援活動報告
本校の学友会(生徒会)環境ボランティア委員会では、一年間「時代を超えた恩返し」を合言葉に、被災地支援に向けて活動してきました。
私達の学校ではりんご並木の世話をしています。このりんご並木は60年程前にさかのぼります。私たちの住む飯田市の丘の上(東中学区)では、昭和22年4月、市街地の約8割が焼失する大火がありました。大火の後、当時の飯田東中の先輩方は殺風景だった焼け跡にりんごの苗木を植えて、「誰もりんごを盗まない心の美しい市民の住む町にしたい。」という願いをこめてりんご並木を作りました。
りんごの実が初めてなった時、りんごが食べられたことや、その後に並木が駐車場になる計画があがるなど困難なことがありました。この時に助けてくれたのは、地域の方々や全国の方々からの多くの支援でした。このような困難を乗り越えてりんご並木は昨年60周年を迎え、飯田市の丘の上は復興を遂げてきました。りんご並木は「飯田市のシンボル」から「復興のシンボル」となっています。
このことから、私たち環境ボランティア委員会では、私たち飯田東中生の今があるのは、地域の方々や全国の方々のおかげであるので、今度は自分たちが災害に遭われた方々にできることをし、「時代を超えた恩返し」をしようと活動しています。
今年は、以下の三つの活動で被災地支援のために以下の3つの活動をしてきました。
(1)毎週水曜日のリサイクル活動(アルミ缶・牛乳パック・ペットボトル回収)
(2)募金活動(6月・9月の被災地支援週間、11月の長野県神城断層地震後)
(3)地域のお祭り(飯田りんごん・大宮神社秋季祭典)でのアルミ缶回収
アルミ缶は、4月から12月までの合計個数が、118,626個でした。
募金総額は、30,526円でした。
そして、本年度行った被災地支援の内容は、次の通りです。
① 昨年度からシニア大学の方と一緒に支援させていただいており、今年環境ボランティア委
員長が5月に訪問させていただいた岩手県陸前高田氏の西大隅仮設住宅にりんご並木のりん
ご、りんごジュース、りんごジャムと生徒からのメッセージを送りました。
② 6月の土砂災害で被害に遭われた南木曽町と、11月の長野県神城断層地震で被害に遭わ
れた白馬村と小谷村に、義援金と生徒からのメッセージを送りました。
③ 学友会本部が広島土砂災害へ義援金を送りました。
この他にも、日頃からお世話になっている飯田市社会福祉協議会に、飯田市の福祉のために寄付金を贈りました。
また、並木委員会でも以下のように被災地にりんご並木のりんごを送りました。
① 東日本大震災が発生した3年前から支援を続けている岩手県陸前高田市の高田東中学校(旧 米崎中学校)
② 岩手県陸前高田市の市長さん
③ 福島県南相馬市から飯田に避難されてきている被災者の皆さん
たくさんの地域の方々からご協力頂いて、今年も地域の方々とともに被災地支援ができました。本当にありがとうございました。